指先の魔法



気付けば知らない場所に来ていた


確かにここはチェリザの街


だけど人がひとりも見当たらない


「…?」


チェリザの街と同じなのに何かが違う


この時間はいつも焼きたてのパンの香りがする通り


だけど香るのは金木犀


つられてみれば先には深い森




怖じけづくこともなく少年は森へ入って行く。歩いて歩いて、たどり着いたその場所には



ホグミルズ4丁目


と、書かれた看板があった




向こうを見れば、小さな家





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