世界の果てに - 百年の光 -
あたしたちが落ちたのは、大きなキノコの上だった。
「毎年毎年大きくなってな。困ったものじゃわい」
長老は陽気に笑うと、あたしたちに向き直った。
「さて。…ようこそ、小人の里へ」
小人の、里。
まさか人生で、そんな場所に行くことになるなんて。
「嬉しそうだね、リオ」
アスティに微笑まれ、あたしは照れ笑いを返す。
クリスも興味津々なようで、鼻をクンクンと動かしていた。
「さっそく、わしの家に来てもらおうかの」
くるりと背を向けて歩き出す長老に、エルが声をかける。
「オイ、俺たちが家に入れるわけねぇだろ」
「え、何で?」
「よく考えてみろアホ。俺たちのサイズじゃ無理…」
「大丈夫じゃ」
エルの言葉を遮って、長老はにっこりと笑った。
「このキノコは、不思議な胞子を発してな…ホレ、効果が現れてきたぞ」
その言葉の意味に気づいたのは、あたりの景色に目を走らせてからだった。
「え…え!?何か大きくなってる!?」
木も、花も。全てが巨大化してる。