世界の果てに - 百年の光 -
わけが分からず、ハテナマークを浮かべるあたしに、長老は優しく笑いかける。
「…ひとまず、家に着くことが先決かの。サムエット、お主も着いてくるといい」
男の人は渋々と、長老の言葉に頷いた。
子供たちは、何事もなかったようにお花畑を駆け回り始める。
「じゃあね~!タフィじぃちゃん、サムエットおじちゃん、人間さん!」
そんな子供たちの後ろ姿を、長老は笑って見送ると、「さて、行くかの」と言って歩き出した。
「ここがわしの家じゃ」
長老の家は、里の奥にひっそりと佇んでいた。
細長い木に窓と扉があり、近くには大きな湖があった。
中に入ると、木の枝や花、草や葉で作られた家具がきちんと整頓されて並んでいた。
「話は、お茶を飲みながらにしようかの」
「あっ、あたし手伝います!」
小人の世界に興味津々のあたしは、長老に案内されて台所に入る。
「これは…薬草?」
乾燥したものや、まだ採りたてのようなものまで、草花がズラリと並んでいた。
そのうちいくつかを掴み、長老は鍋に入れる。