世界の果てに - 百年の光 -
その様子に、あたしは首を傾げた。
「ねぇ、もしかしてみんな…外に出たことないの?」
あたしの質問に、長老が口を開こうとしたとき。
「―――タフィさん!」
大きな声が、辺りに響いた。
驚いて振り返ると、30代くらいに見える男の人が、怒ったようにあたしたちを睨んでいた。
「タフィさん!一体どういうことですか!?」
「おぉ、どうしたサムエットよ」
「どうした、はこっちの台詞です!」
近付いてきたその人は、鋭い視線をあたしたちに投げ掛ける。
「何故、人間なんかを連れて来るのですか!」
人間…なんか?
子供たちは理由が分からないのか、あたしたちと同じようにポカンとしていた。
「…サムエット。この方たちは、あの忌々しきやつらとは違うのじゃ」
「しかしっ…!」
「あの髪飾りを取り返してくれたのも、この方たちじゃ」
その言葉に、男の人は目を見開く。
あたしは、無意識にポケットを触った。
え…この、髪飾り…?