世界の果てに - 百年の光 -

オレとエルも地図を覗くと、いくつもの赤い印が目に入った。


オーガなりに目星を付けたんだろうけど…それでも数は多く、位置もバラバラだ。


「あーーー、くそっ!」


苛々しながら頭を掻くオーガを横目に、エルがポツリと口を開く。



「……"神の祭壇"」



神の、祭壇。それは、この世界を救う生け贄がーーーリオが、捧げられる場所。


「おいオーガ、"神の祭壇"はどこあんだよ」


「は?」


「早い話、そのふざけた祭壇をぶっ壊せばいいんじゃねぇか?」


ニヤリと笑ったエルに対し、オーガは面食らったようにポカンと口を開けた。


オレはエルの言葉を反芻し、ゆっくりと答えを導きだす。


「…そっか、確かに。いずれにしろ、リオはそこに連れていかれるわけだもんね」


「だろ?どこにいるか分かんねぇアイツを探すより、首謀者に連れてきてもらった方が早いだろ。それに祭壇を破壊できれば、何か変わるかもしれねぇし」


「そうだね。…オーガ、どう思う?」


意見を求めると、オーガは瞬きを数回繰り返したあと、首を横に振った。


「…"神の祭壇"を壊すのは無理だ。太古の魔術がかけられてるから。……ただ…待てよ…」


「ただ?」


何かを思い出したようにハッとしたオーガに、オレは首を傾げて聞き返す。

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