さとみみさと先輩
新しい場所で新しい知識をこれから脳に詰め込んでいく。
中学の時でさえ僕はギリギリ。
得意な教科は特に無く、この高校に受かったことが唯一の僕の自信の源。
地元では上から3番目。
つまり、普通なのだ。
仲の良かった友達は学校に通うまでの間に髪の毛の色が赤くなっていた。
僕もしようかな、などと少し思ったけど勇気がなくできなかった。
友達のほとんどは、下から数えた方が早い偏差値の学校に進学して僕は独り。
「一人でも別にいいや。」
口からその言葉を外に出すと、しょうがないって気持ちと混ざって悔しくなった。
どうしてこんな僕なんだろう。
マイナス要素しかない僕に声をかける人はいなかった。
そんなある日のこと。
僕は部活の入部届けをぐしゃっと丸めクラスのゴミ箱に放り投げた。
窓際にあったゴミ箱を超えて開いていた窓の外に飛んで行ってしまった。
「やべっ」
立ち上がり窓の外をのぞきこみ丸めた入部届けをさがす…
無い。
諦めた。
覗き込んでいたからだを窓から離そうそしたときに
「お~い、落ちてきたんだけど」
女の人の声がした。
僕は声を詰まらせて返事をした。
「ぼ、ぼ僕のです」
「投げ返すよ―と彼女はふりかぶり始めた。」
届かないよ、そんな軽い紙の塊じゃ。
でも、何もいうことなく、僕はその行動を見つめた。
中学の時でさえ僕はギリギリ。
得意な教科は特に無く、この高校に受かったことが唯一の僕の自信の源。
地元では上から3番目。
つまり、普通なのだ。
仲の良かった友達は学校に通うまでの間に髪の毛の色が赤くなっていた。
僕もしようかな、などと少し思ったけど勇気がなくできなかった。
友達のほとんどは、下から数えた方が早い偏差値の学校に進学して僕は独り。
「一人でも別にいいや。」
口からその言葉を外に出すと、しょうがないって気持ちと混ざって悔しくなった。
どうしてこんな僕なんだろう。
マイナス要素しかない僕に声をかける人はいなかった。
そんなある日のこと。
僕は部活の入部届けをぐしゃっと丸めクラスのゴミ箱に放り投げた。
窓際にあったゴミ箱を超えて開いていた窓の外に飛んで行ってしまった。
「やべっ」
立ち上がり窓の外をのぞきこみ丸めた入部届けをさがす…
無い。
諦めた。
覗き込んでいたからだを窓から離そうそしたときに
「お~い、落ちてきたんだけど」
女の人の声がした。
僕は声を詰まらせて返事をした。
「ぼ、ぼ僕のです」
「投げ返すよ―と彼女はふりかぶり始めた。」
届かないよ、そんな軽い紙の塊じゃ。
でも、何もいうことなく、僕はその行動を見つめた。