萌恋!
なかなか見つからないなぁ
ま、そのうち見つかるか!
そう思いながら歩っていると、中年ぐらいの女の人がほうきで砂を掃いていた。
んーーとにかく聞いてみるか~
「すいません。」
女の人が動かしていた手を止めて、顔をあげる。
「はい?」
「青沢って人の家がどこにあるか知ってますか?」
女の人の顔が険しくなる。
「あんた、青沢さんと知り合いなのかい?」
「青沢真一の彼女です♪」
私が機嫌よく言うのと反対に、女の人は小声で言った。
「あの家には関わらない方がいいわよ。」
はい……?
青沢に関わるなって?
青沢が問題を起こしているから?
青沢の今までの行為が良くなかったから?
「青沢さんのところね……」
「いいです。」
どうせ青沢のことを悪く言うんでしょ?
「青沢の家がどこにあるのかだけ、教えてください。」