萌恋!
「ここを真っ直ぐ行った先の、青い屋根の家が青沢さんの家よ。」
女の人は不思議そうにしながら、青沢の家を教えてくれたが、気分は良くなかった。
先生もあの女の人も
青沢は本当は優しいのに、なぜ悪くばかり言うのだろう。
青沢の家を見つけるまでに時間がかかり、いつの間にかお昼を過ぎていた。
「あった……。」
「青沢」と書かれた表札を見つける。
ここが青沢の家……
私が好きになった……あの青沢が育った家……
一呼吸をすると、インターホンを押せる場所にまで近づいた。
えいっ!押しちゃえ!
緊張しながらインターホンを押した。
ドクンドクン……
私服はどんなのを着ているんだろう
家の中はどんな感じなんだろう…!!
「はい…。」
ゆっくりとドアが開いた先には、眠そうな顔をした愛しい青沢がいた。
その姿を見た瞬間、理性が止まらなくなって青沢に抱きつく。
「なっ?!」
「青沢~!会いたかった~!!」