僕は君のもの

「柏木。俺は、柏木の素直さとか、無邪気なとことか知っていくうちに、柏木にどんどん惹かれていってた。今は、偽者のカップルだけど絶対に彼女にするから。覚悟してて。」


すると女の子たちの悲鳴に似た叫び声が聞こえてきた。

俺は気にせず続けた。今度はみんなに向かって。いや。たぶん佐野先輩に向かって言ったと思う。


「今言ったことは本気です。このことで柏木を傷つけるのは許さないし、どんな人が相手だろうと柏木は渡しません。」


それだけ言うと、俺は柏木の手を取って舞台から抜け出した。


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