SOCCER
良哉は驚いたようで、少し目を伏せがちに

「何?。」

って。少し怒ってるのかな?

眉間にしわをよせて、怖いよ・・・・。

「えっと、これ読んで!!!!。」

乱雑に渡してそのま走って部活に行った。

走りながら、ドキドキがとまらない胸を手で押さえた。

もうこの先のことがどうでもよくなった。

ただ頭によぎるのは良哉の顔

いつもみたいに笑ってなかった顔

優しい笑顔じゃなくて私に見せたのは怒ったような顔

きっと私じゃ無理だから・・・・。


部活に集中できなかった

帰って勉強してても、お風呂に入ってても

こんなにも私を夢中にさせるあなたはすごいね

人を愛するってこういう事だったんだね。

あなたに恋してからの私は少し変わったかな??

恋をすると可愛くなるって本当かな?

今の私はあなたの目にどう映ってますか?





結局昨日は眠れなかった。

今日返事が来るのかな?

少し緊張するなぁ・・・・。

「香夏子。ちょっと来て・・・・。」

美佳が私を呼んだ

きっと良哉の事だろう・・・・。

「どうした?」

私はあえて分からないというオーラを出した。

「言いにくいんだけど中村がね『ごめんなさい』って・・・。」

あぁ、やっぱりね。

最初から分かってたのに、私の頬を涙がつたった

涙は止まる事がなかった。

その日の私のテンションは最悪だった。

こんなにも苦しいものなんて知らなかった

心にポッカリ穴が開いたみたいに息苦しくて

1日中泣いていた。

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