秘密
 

SIDE.今野珠子
 



 
どう足掻こうとも、現実から逃避することは無理であるし夜は明けるのだ。
珠子はぼんやりと思っていた。
 

薫と食事を済ませて帰宅した後、珠子は入浴も済ませ、自室でぼんやりとしていた。
薫は自室で何やらバンド仲間と電話をしているらしかった。
 

 
「……」
 

 
ボソボソと、薫の声が響く。
何を話しているのかは珠子には解らないが、不思議とそれに嫌悪感はない。
 

珠子は眠りに墜ちてゆく自身の頭で、学校に行きたくないなという想いを反芻していた。
 


 
< 44 / 114 >

この作品をシェア

pagetop