秘密
SIDE.雨宮好美
「大宮先生」
「あら、好美」
好美のことを、好美、と鈴は呼ぶ。
それは好美にとって、何だか鈴が近い存在にあるようでとても嬉しいことだった。
好美は結局職員室から移動し、保健室にいた。弁当と携帯電話を持っている。
「今、大丈夫?」
「もちろん。今は誰もいないから」
保健室には今、鈴と好美しかいない。
好美が弁当を机上に置くと、鈴も思い出したように鞄から弁当を取り出した。
「さっき、また橋本先生に昼食を取りに行くのに誘われたの」
好美は撫で肩を更にすくめて呟いた。
鈴は眼をパチリと開いた後、困ったように微笑んでコーヒーをいれようと立ち上がる。