秘密
SIDE.雨宮好美
カップには熱いコーヒーが注がれた。
好美の向かい側の席に鈴が腰を落ち着かせる。
「食べましょう」
「あ、はい。いただきます」
それからは二人は、互いに黙々と弁当を食べ始めた。時折他愛ない話題で盛り上がった。
静かな保健室に授業の終了を告げるチャイムが鳴り響いた。
「あら、今から休憩ね」
「それじゃあ、お邪魔しました」
「うん、また来てね」
悠平は昼食をどうするのだろう、好美はそう思いながら携帯電話を取り出した。
それから携帯電話の画面に表示された機能から、メールの新規作成を選択する。
今日もコンビニに行くの?
好美はそれだけをメールの本文に打ち込むと、送信してから携帯電話を閉じた。