秘密
 

SIDE.今野珠子
 



 
どうしよう、泣きそうだ。珠子は黙ったまま、そんなことを考えた。
悠平のみならず、好美にまで事情を聞かされているというのに、お前は関係ないのだと言われるのは、何やら腑に落ちなかった。
 

 
「それは、もうお弁当がいらないということ?」
 

「……タマが嫌なら」
 

「そんなのずるい……」
 

 
呟いた珠子に、悠平は困ったように笑って弁当を広げ始めた。
 

 
「久し振りで何を話したら良いか解らないや」
 

 
話題がないので珠子がぽつりと呟いた。
 

 
「無理に話すと空回りするだろうから、別にそれで良いぞ」
 

「酷いなあ……」
 

 
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