秘密
 

SIDE.雨宮好美
 



 
その翌日の朝、好美は少し落ち着きがなくソワソワとしていた。
教員達がどんな反応を示すのか、それは楽しみ半分、不安半分だった。
 

今日、好美は校長の隣席に着いている。普段比較的に若い好美が校長の隣席に着くということはない。
会議が終盤に差し掛かった時、校長から紹介されることになっているのだ。
 

教員達は皆、いくつかの長机を囲んで向き合うようにしている。
好美は時折視線を向けてくる橋本に、鳥肌が立つことさえ感じた。好美に好意を寄せる、あの橋本だ。
 

 
「それでは生徒達に、夏休みに行う三者懇談会のお知らせのプリント配布をよろしくお願いします。以上です」
 

 
この職員会議では、教頭を中心にその日の予定や伝達事項が行われる。
 

それでは会議を終えようかという時に、校長がゆっくりと挙手した。
職員の皆が校長に目を向ける。
 

 
「ギリギリになってすみませんが、雨宮先生のことでお話があります」
 

 
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