空白の時間=友情>愛情

確信

翼は断言した。



「兄は生きてますよ」



オレは言葉が見つからず、しばらく沈黙が続いた。



「先生!オレ、広田先生のクラスでよかったです」

翼が話を切り替えた。

「ん…ありがとう」

「先生は優しいから。他のみんなもそう言ってます。お兄ちゃんみたいだって」

「ちょっと甘いかなぁ(笑)じゃあ、少し厳しくしようかな」

「ダメー!絶対にダメです!!」

「あははっ、冗談だよ」

オレと翼は顔を見合せて笑った。



まるで賢二といるみたいだな…。

目頭が熱くなるのを必死でこらえた。



「ところで…広沢はお兄さんが生きてるという確信があるのか?」
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