空白の時間=友情>愛情

友人

「いつも手の込んだ料理が作れなくてごめんなさい」

「十分美味しいよ」

「やだ。直紀さんのそういう優しいとこ、好きよ!笑」

「ホントに美味いって」

「ねぇ、ゴールデンウィークなんだけど…」



香織と会話しながらも、やはり賢二のことを考えてしまう…。



香織が寝たあと寝室から出たオレは、書斎のデスクから小さなケースを取り出した。

ケースを開き、ピンクの貝殻を取り出すと…懐かしさが込み上げ、涙が頬をつたった。



賢二…。



会いたいなぁ…賢二…。



その頃、広沢翼はベッドに寝転び…携帯電話でSNSサイトにアクセスしていた。

SNSサイトのある“友人”にメッセージを送るためだ。



『広田先生はとってもいい人だよ!先生にだけはボクらの秘密を教えたい!!ダメかな?』
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