空白の時間=友情>愛情

告白

賢二は容姿端麗で爽やか、男らしいというより、中性的な魅力を持つ少年だった。

当然ながら、他校の女子高生からよくモテていた。

高校一年の秋、そんな賢二から突然、カミングアウトされたときはオレもさすがに驚いた。

「オレ、ゲイなんだよね。直紀には言ってもいいかなって…」

「……えっ?」

「だからゲイなんだよ!」

「け、賢二が?」

「そうだよ!」

「賢二がゲイ?オカマってことかよ?女になりたいとか?」

「オカマじゃないよ。女にもなりたくない。男として男が好きなんだよ!!」

「???」

「直紀とは親友だしさ。言っておこうかな…と。オレのこと嫌いになった?」

「なんかよくわかんないけど、賢二は賢二だからずっと親友だよ」

「お前ならそう言うと思った!これからもよろしくな!!」

賢二は白い歯を見せてニコッと微笑んだ。

オレは頭が混乱しながら、作り笑いで動揺をつくろった。
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