強欲な女
「真美ちゃん!」



後ろから私を呼ぶ声がした。



振り返るとおばあちゃんとお姉さんが懸命にこっちに向かって走っていた。



私は小走りで逃げた。



(おばあちゃんごめん………。)



「おばあちゃん!」



突然お姉さんの叫び声がした。



私は足を止めて振り返った。



するとおばあちゃんが下り坂で滑ったらしく倒れていた



「っ……。おばあちゃん!」



私は咄嗟におばあちゃんに駆け寄った。



「おばあちゃん大丈夫?」



足を擦りむいたらしくおばあちゃんの膝からは血が出ていた。



「真美ちゃんこそ大丈夫かい?」



そう言って私の頬を触るおばあちゃん。



私なんかの為に追いかけてきてくれて……。



「っ………うっ……。」



私はその場にしゃがみこんで泣いた。








< 106 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop