強欲な女
「………触らないで。」



「えっ?真美ちゃん何?」



「蘭に触ったその汚い手で二度と私に触らないで!」



私は泣きながら慶太に叫んで学校を出た。



まだ本当なら学校で授業を受けている時間なので家に帰ることのできなかった私は一人公園のベンチに座った。



「ねぇ~、そんなとこで一人で何してるの?」



金髪に作業着で明らかにガラの悪そうな男が声をかけてきた。



むしゃくしゃしていた私はその見ず知らずの男に全てを話した。



「その蘭って女相当すごい女だね。気分転換したいなら俺の家来る?もうすぐダチも来るし。」



バカな私はその男にのこのこついていった。



この男が何をしようとしているかも知らずに………。









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