強欲な女

｢潤君何であそこに………？｣



｢話すと長くなるんだけど………。慶太と真美ちゃんのやり取りを見て心配になって後をつけてきたんだ。｣



潤君は言いづらそうな表情でそう言った。



｢真美ちゃんごめんな……。俺知ってるんだ慶太とのことも隣のクラスの哲哉ってやつとのことも。｣



｢えっ……！｣



潤君に知られているなんてショックだった。



複数の人と関係をもってるなんて知られたくなかった。



恥ずかしくて私は潤君の顔を見ることができずに俯いた。



｢俺が何で知ってるか不思議でしょ？真美ちゃん何がどうなっているのか聞きたい？聞く覚悟があるのなら俺の知ってる事全部話すけど………。｣



聞く覚悟がいるってことは何か悪いことが起きているのだろう。でも私はこのままわけが分からないのは気持ち悪いのでどういうことなのか知りたかった。



｢どうなってるのか話して。｣