強欲な女
「真美ちゃん…………。」



潤君が私の頭をそっと撫でた。



「ごめん…………。」



なぜか謝る潤君に私は鼻水のでた汚い顔を上げた。



「潤君は何も悪くないのに何謝ってるの?結局私の気持ちがフラフラしててこうなったんだし……。でも哲哉の事好きだったからちょっとショックで……。ごめ……。」



謝ろうとしたら突然潤君の唇で口を塞がれた。



私はビックリして潤君を突き放した。



「何するの?鼻水付いてるよ?汚いよ?」



必死にそういうと潤君がプッと笑った。



「別にいいよ。」



その言葉が恥ずかしくてまた私は俯いた。


「真美ちゃん。俺と付き合おう。」



私は自分の耳を疑った。



「えっ?何て………。」



「哲哉ってやつと蘭ちゃんの事は忘れて俺と付き合ってよ。」







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