オリオンの砂時計
ゃった。
本当の感情を読み取られないように必死で演技してるのは今も変わりない。
昔からものすごい訓練、自分でしてきたんだもの。
泣きたいときに涙をこらえて、必死で、すごい必死で、笑顔つくってきた。
感情を隠すことが、私の生きる唯一の術だと思い込んできた。
悲しい仮面。変幻自在の。
仮面の下は、どんな顔?
自分でそれがワカラナイ。
隠してきた感情、放出するみたいに、いきなり涙溢れたり、狂ったように絵を描いたり、楽器吹いたり。
叩き割ってしまいたい。仮面を。
仮面=私であるなら、仮面を叩き割るってことは、私自身を叩き割るってことで、それはつまり……
< 68 / 87 >

この作品をシェア

pagetop