明日も、キミに恋をする。
「あ……そっか、そういう流れだよね…ごめんね、私なんだか図々しいかなって不安に思っちゃって…」




やだ

やだ

また…赤くなる。





そんな私をみて木下君は笑う。


「図々しいなんか思うわけないやん。てかうっちーて絶対タコやろ」


「ひ、ひどい… 自分でも気にしてるのに」


「はは、冗談やん。でもちょっとマジな話。うっちーはもっと俺を信用しなさい。俺ら、友だちやん」




木下君は優しく私をみる。




“友だちやん”


その一言に嬉しくて、胸がギュッとなる。





「うん…ありがとう。木下君に友だちって言ってもらえて嬉しいよ」


「え?まさかうっちー今まで友だちと思ってなかったん?」


「わ、私は友だちと思いたかったよ!でも……木下君がどう思ってるかは自信がなくて…」






馬鹿だな…私。

なんでこんなに自信がないんだろ。



木下君の目を見れないでいると、背中をポンッと叩かれる。





「あほやな、うっちー!俺とうっちーは友だちやで!」


木下君はにっこり笑ってくれる。


そして



「てかうっちーもう勘弁!俺、今日めっちゃ恥ずかしいこと言わされすぎ~。うっちー……もしかしてワザと俺に言わせてる?」




木下君はいたずらっぽく目を細めて、私を見る。








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