嘘から始まる恋



「告っちゃえ!!」


「…無理!!」


「どうして!?そんなに好きなら自分の気持ち伝えちゃいなよ!!」


休み時間、いつものように教室で純ちゃんの押しが入る。



「だって本人の口から好きな人がいるって言われたんだよー?それに…」


それに学校の王子様だから、私なんかには振り向いてくれない。



「もー、前も言ったよね!?ウジウジしない!さっさと告っちゃえ!いい?」


物凄い勢いで背中を押される。



告白か…。


勇気ないな。


でも頑張らないと何も変わらないまま、何もなかったことみたいになっちゃうよね?



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