嘘から始まる恋
第4章

冷たい王子様




「…なんでいんの?」


「あ、あの…まだ一ヶ月経ってないから…その…」


何て言えばいいのかな。



勢いで成瀬くんを迎えに行ったはいいけど、足も治ってるし迷惑だったかもしれない…。


どうしよ、言葉が見つからない。



「…ふ〜ん」


不機嫌そうに言うと成瀬くんは歩きだした。


私は慌てて追い掛けるが、成瀬くんは黙ったまま。


やっぱり来なきゃ良かった?


でも諦めたくない。



< 104 / 275 >

この作品をシェア

pagetop