嘘から始まる恋
第5章
王子様の暴露
「な〜にニヤついてんの?」
純ちゃんが登校してきて早々、私の前の席に腰を下ろしてきた。
「あっ、可愛いストラップ!もしかして買ってもらったの?」
携帯のストラップを眺めていた私から携帯を取り上げ、ストラップを手にとって見はじめる。
「うん…。可愛いでしょ?」
ヘヘッて自然と顔が綻ぶ。
「喜び過ぎー!どこ行ったの?クラゲってことは水族館?」
「そう!クラゲがね、可愛かったの!そしたらストラップ買ってくれてたの!」
「はいはい、落ち着いて!良かったね、楽しく過ごせたみたいで」
優しく微笑まれ、私まで優しい笑顔になっちゃう。