嘘から始まる恋
「どうも初めまして。石川愛子です」
ニコッと微笑む石川さんは可愛いと私でも思ってしまった。
石川さんは成瀬くんのこと知ってるはずだし、私のことも覚えてるのかな?
私と視線が合っても微笑むだけだし。
それから1時間、成瀬くんたちは高校の話や彼女の話で盛り上がっていた。
「成瀬くん、ちょっとお手洗い行って来るね」
「あぁ」
一言声をかけ席を立ち、お手洗いに行く。
用を済ませて出ると洗面所のところにいた石川さんと目が合った。