嘘から始まる恋

理子への接近




あの日、屋上で理子に声をかけたのは偶然だったと言えば嘘になる。


入学して理子のクラスを確かめ、覗きに行ったりもした。


何度すれ違っても、理子は俺を覚えてる様子が全くなかった。


どうにか俺の存在に気付いてほしくて、どう近付こうかと考えてると、絶妙なタイミングで理子が屋上で告白し振られた。


そこから理子への接近は始まった。



理子、振るとか最低な奴だな…ってまぁ付き合われたら困るけど。


そんなことを考えながら泣いてる理子に話し掛けた。


でも全然相手にされず、俺は嘘をついてしまった。



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