嘘から始まる恋



「純ちゃ〜ん」


教室に入ると席に座る純ちゃんがすぐ目に入る。



「理子、もう大丈夫なの?」


「うん!ごめんね。あ、裕也くんにもお礼言わなきゃ」


「そっか、熱下がって良かったね。裕也には休み時間会いに行こう」


「うん」


やっぱり純ちゃんと話してると楽しいや。



「純ちゃん、ノート写させて」


三日間も休んでると結構進んでるんじゃないかな。



「これあげるよ」


そう言って純ちゃんは鞄の中からノートではなく、数枚のプリントをくれた。



「ノートのコピー?」


「そっ。写すの面倒臭いでしょ?」


純ちゃん、よくお分かりで!!



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