飛ぶ
飛ぶ
鳥のように、飛びたいわけじゃないけど…


今日、僕は飛ぼうと思った


もう貯金を使い果たした僕は


レンタカーは借りたものの、高速はとばせず、地道で行った


そこは、弾丸絶壁


そう、ここは福井県にある東尋坊


真夜中に着いた


予測道理誰もいない


車を止めた


まだ、車に乗っているのに、凄い風音


まるで死者の悲鳴のよう


そこは余りにも暗く、


寒く、怖い…





怖い、怖い、怖い、怖い


だけど、明日はもっと怖い、


少しの勇気で、


明日という、恐怖から僕は解放される


さっきまでの風が嘘のように止んだ


僕は、崖に向かう


風は本当に止んだのか、僕の感覚がなくなったのかはわからない


僕は、怖くもなくなった


思考が鈍っている


そして、僕はその一歩を進んだ


さっきまでの、静けさはさり、


全身で感じる風、風、風


僕は、恐怖で失禁した


鳥のようには、飛べなかったけど、


僕は空を飛んだ
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