背番号18の男
小部屋の扉が開き、白衣の女性が声をあげた。

「番号を呼ばれた方、診察室にお入りください。
背番号18、背番号19、…」

個人情報保護法により、病院ではすっかり名前を呼ばれなくなった。

「…、額番号29、尻番号5、右耳番号4、…」

さらに最近、患者数が増加の一途をたどる総合病院では、患者の取り違え防止の目的で、患部に番号を振るようになった。

「…番号8、股番号1。
診察室へお入りください」

待合室の患者達は一斉に、恥ずかしげに前を手で覆いながら、最後に診察室に入る若い女性に注目していた。


〈おわり〉
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