キスして☆イケメンな彼
「…あ」
一瞬の出来事に…
周りからの視線が痛い、沈黙。
「おいおい、ケンカか?」
場を盛り上げようとしたのか、大島敦は話し出した。
周りの女子軍たちも無理に笑おうとしているように見える。
私に由香里の顔は見えない。
後ろ姿だけど、なんだか泣いているように見える。
耳辺りも少し赤かったのに気づく。
膝の上に置いた両手は小刻みに震えていて。
でも私にはどうすることも出来なくて。
そんな思考が回っているうちに
大浦智が由香里に近づいた。
もちろん、私には誰か来るはずもなくて。
今の状況だと、私が悪いみたい…。
何かした?私…。
なんだかここにいるのが怖くなって、
逃げ出したくなった。
今すぐにも走り出したくて、
穴があったら穴に入りたい。
…そんな気分。