冬恋。【完】


「ありがと、なんかごめんね」


「どうして謝るんですか?」


いきなり海さんが謝ってきてびっくりした……。


「東くんから、みずか奪い取ったみたいになってさ」


少しうつむいて言う海さん。


「そんなことないです!!」


その言葉と同時に、私は意味なくベットに飛びこむ。


「どうしてさ」


「どうして……って、東とはもう諦めてますし」



東は、きっともう私のことなんとも思ってない。
私のこともう好きではないと思うし。

きっともう、私は東のこと幸せになんて出来ない……。


「もう、私は東のこと幸せに出来ないんで……」


「そか、何かあったら俺に相談しろよ……?」


頼ります……!!と言おうとして気づいた。

海さん、さっき俺って言ってたような……。



「俺って、海さんそんなキャラでしたっけ」


急に俺とか海さんのキャラじゃない。
今まで異性として見ないようにしてきたのにちょっと意識しちゃうじゃん!

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