冬恋。【完】


「昔の癖で、たまに出るんだよ」


「癖、ですか……」



ってことは、昔俺って言ってたのかな……。


「ってことは、海さん昔俺って言ってたんですか?」


「まあ、ね?」


疑問系で返された。


「まじですか!!」


ベットで横になっていた体制を起こす。


「もう恥ずかしいからその話はやめて……」


チラっと見える海さんの横顔は真っ赤だ。

海さんって本当、すぐ顔赤くなるよなぁ。



「はーい」


「あ、そろそろ帰るけど……、みずかへの気持ちは嘘じゃないからね。じゃあまた」


お邪魔しました!!と言ってさっさと帰っていった海さん。



私、これからどう海さんに接していけばいいんだろうと少し不安になった。





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