冬恋。【完】


思えば、会ったら初日から馴れ馴れしく話したり、料理作ってもらったり。


引っ越して初日から、川でこけた私を……あぁ、思い出したくない。



でも、私が学校休んだ時には、お昼を作ってくれたりしたっけ。


すぐに顔が赤くなるし、照れるし。

でも、最初からとても優しかった海。



「確かに色々と急だったよ、まさかあそこで告白すると思わなかった」



「ごめんね」


謝ることじゃない、海があの時告白してくれたから今幸せなんだ。


「謝らないで!!そんな海も大好きなんだからっ」


そう言いながら海に飛び付く。


「僕も大好き。みずか、彼女になってくれてありがとう」



その言葉がどんなに嬉しかったか。


海さんに抱きつかれながら一人で満面の笑みになっていた。


< 135 / 140 >

この作品をシェア

pagetop