冬恋。
告白⁉︎
なんだかんだ、家まで5分もかからずについた。
その間、都賀は一言も話さず自転車をこいでいたからか、とても長く感じた5分だった。
「都賀、ありがとう」
ラテもそれにつられて「わふっ」と一回のみ吠える。
わんって吠えない家の犬……。
「あぁ」
相変わらず都賀の態度が冷たい。何か起こらせるような事したかな。
「とりあえず、部屋にきて」
「ん」
一言一言が短い。何なの今日の都賀。いつもと全く違う……。
自転車を家の隅にとめると、「ただいま」「お邪魔しまーす」と二人同時に言いながら家に入っていった。
「なぁ」
私の部屋のイスに座りながら、都賀が話を切り出す。
「あ、ごめん。飲み物? 持って来るね」
そう言って部屋を出ようとしたとき、いきなり身動きがとれなくなった。
「何?!」
身動きが取れなくなったのは誰かが私を抱きしめているからだと分かった。
誰かといっても、ここの部屋にいるのは私と都賀しかいない。
ってことは……。
……私、都賀に抱きしめられてるの?!
「都賀?」
「お前、俺を妬かせたいの?」
「え?……何、どういうこと?」
私を抱きしめる力が強くなる。
妬かせたいの?って、どういう意味……?
「海さん」
「海さん?がどうしたの?」
「はぁ……、お前ってやつは」とボソっと呟きながら、私を抱きしめていた手を放す。
「話があるから、ちょっと座って」
座ってって、どこに?と少し考えた後、ベットに座る。
それに続くように、私の隣に都賀が座る。
ベットの上に男女二人って、ちょっと危なくないですか??
ピンポーン
いきなり、玄関のチャイムが鳴った。
都賀の「チッ」という舌打ちは聞かなかったことにしよう。
「ごめん都賀、今、親出掛けてていないんだ。見て来るね」
「分かった」
階段を急いで降りていく。
流石に今回は階段を踏み外さなかった。
でも一体、誰だろう。近所の人……かな。
「どちら様?」
玄関を開けると、そこにいたのは海さん。
……何で海さんがここに。
「ゆあ!?」
海さんも私と同様にびっくりしてるらしい様子。
「なんで海さんが家に……??」
「佐倉って書いてあったからまさかとは思ったけど……。何ていうか、引越し挨拶みたいな?」
みたいな?って……。海さんかわいいな。
「挨拶ですか?」
「うん。親に『自分の部屋片付け終わったんだったら近所の人に挨拶でもしてこいーっ』って言われてさ」
あぁ、それで家にも来たってわけか。納得。
「海さん。家、今親出かけてていないんです」
「あー、だからこんなに静かなわけか」
「ん?ってことは今都賀くん……だっけ。と二人きり?」
そうなんですだから海さんが来てくれてちょっと助かったんです!!とは言えないけど、「はい」と苦笑まじりに言った。
「邪魔してごめんね……」
「大丈夫です!!」
というかむしろ邪魔して下さい。と内心思う私。
あのドキドキには耐えられないよッ
「じゃあ、また機会があったら話そうね」
「はいっ」
それだけ言って海さんは外に行ってしまった。
海さん戻ってきてよーっ!!
静かに部屋に戻ると、都賀が不機嫌そうな顔をしていた。
「誰」
「誰って……、近所の人?」
何で疑問系で返すんだ私……!! 軽くパニック状態だよ!
「近所の人ね。海さんとか聞こえたけど?」
聞いてたのか都賀……。
いつもより声のトーンが低いから、なんだか都賀じゃないようにも見えた。
「海さんだって近所の人だし……」
「分かったから。お前さ、海さんのこと好きなわけ?」
いきなり都賀が意味の分かラテいことを聞いてくる。
海さんのことを……? そんなの、分かるはずないじゃん、出会ったばっかりだし。
でも一番意味が分かラテいのは今日の都賀の態度だよ!!
「好きとか分かラテい。というか、今日の都賀いつもと違うよ!!」
とか言いつつ、都賀の横に座る私。
「そんなの俺の勝手だろ!?」
「はぁ? それが意味分かラテいって言って……んっ」
……え。
私今、何……された?
「一回しか言わないから。俺はゆあが好きだ。……付き合って欲しい」
はい?私、告白されてるの?
あの都賀に?
「……」
沈黙が続く。この空気の重さ何とかしてよー!!
すると都賀が私のほうを向いて、何も言えない私に話し掛ける。
「俺、海さんに妬いてた。ゆあが海さんのこと好きになるんじゃないかって。海さんは俺なんかよりしっかりしてそうだし」
「だから、海さんより早く告白してゆあと付き合いたいって思った」
真剣な表情。今までに見た事ない都賀がここにいた。
「返事は……??」
返事は? って言われましても。
都賀って、本当に私のこと好きなの? 何かの罰ゲームとかじゃなくて?
罰ゲームとかじゃないなら普通に嬉しい。まだ友達としか思ってないけど、これから好きになっていけばいい、と思うし。
さっきの口喧嘩の後だったから都賀が本気かどうかは分かラテいけど、ね。
そう考えたら、返事は一つ。
「いいよ」
そう言ったら、予想もつかない返事がきた。
「まじで?」
普通、ありがとうとかよろしくね。とか言うもんじゃないの?
都賀って若干人とずれてる……?
「自分で聞いといてその言葉は何~」
笑いながら言い返す。
今、ちょっと幸せ……かな?
「え、じゃあ改めてよろしくってことで!!」
「うん。よろしく?かな」
二人共、すごく笑顔で。都賀、私に告白してくれてありがとうって思った。
都賀、これからちゃんと好きになるから。
待っててね。
「じゃあ、ゆあ。俺用事あるから帰るわ」
……え?
帰る× 逃げる○でしょう。
まぁ、少し気まずいっていうのもあるのかな、と一人で考える。
「またな」
「うん」
玄関まで都賀を見送る。
手を振ったら振り返してくれた都賀。ちょっと嬉しくなった気がした。
その時、ふと思った。
都賀は私のことゆあって呼んでるのに、私は都賀でいいのだろうかと。
ってあれ?都賀の下の名前なんだっけ。あ。秋人か……。
都賀を見送った後、自分の部屋に戻る。
時計を見るとまだお昼前の11時。
何しようか、と冷房のきいた部屋で考えていると外から「わふっ」という声がした。
ラテ? あぁ、暑いから水くれっていうサインなのかな。と勝手に思い込む。
今日は天気もいいし、ラテをつれて川に遊びに行く事にした。
階段を降り、ラテにリードをつけて川へと向かっていく。
気分転換?にでもなったらいいななんて思いながら歩いていく。
しかし暑いの一言に限る外。
でもやっぱり頭の中は都賀のことでいっぱいだった。
都賀は私のどこが好きなの?
顔とか性格はありえないと思うし……。
ひとまず都賀の告白のことは忘れよう。学校では普通に話そう。
そう寂しく一人で誓ったのだった。
その間、都賀は一言も話さず自転車をこいでいたからか、とても長く感じた5分だった。
「都賀、ありがとう」
ラテもそれにつられて「わふっ」と一回のみ吠える。
わんって吠えない家の犬……。
「あぁ」
相変わらず都賀の態度が冷たい。何か起こらせるような事したかな。
「とりあえず、部屋にきて」
「ん」
一言一言が短い。何なの今日の都賀。いつもと全く違う……。
自転車を家の隅にとめると、「ただいま」「お邪魔しまーす」と二人同時に言いながら家に入っていった。
「なぁ」
私の部屋のイスに座りながら、都賀が話を切り出す。
「あ、ごめん。飲み物? 持って来るね」
そう言って部屋を出ようとしたとき、いきなり身動きがとれなくなった。
「何?!」
身動きが取れなくなったのは誰かが私を抱きしめているからだと分かった。
誰かといっても、ここの部屋にいるのは私と都賀しかいない。
ってことは……。
……私、都賀に抱きしめられてるの?!
「都賀?」
「お前、俺を妬かせたいの?」
「え?……何、どういうこと?」
私を抱きしめる力が強くなる。
妬かせたいの?って、どういう意味……?
「海さん」
「海さん?がどうしたの?」
「はぁ……、お前ってやつは」とボソっと呟きながら、私を抱きしめていた手を放す。
「話があるから、ちょっと座って」
座ってって、どこに?と少し考えた後、ベットに座る。
それに続くように、私の隣に都賀が座る。
ベットの上に男女二人って、ちょっと危なくないですか??
ピンポーン
いきなり、玄関のチャイムが鳴った。
都賀の「チッ」という舌打ちは聞かなかったことにしよう。
「ごめん都賀、今、親出掛けてていないんだ。見て来るね」
「分かった」
階段を急いで降りていく。
流石に今回は階段を踏み外さなかった。
でも一体、誰だろう。近所の人……かな。
「どちら様?」
玄関を開けると、そこにいたのは海さん。
……何で海さんがここに。
「ゆあ!?」
海さんも私と同様にびっくりしてるらしい様子。
「なんで海さんが家に……??」
「佐倉って書いてあったからまさかとは思ったけど……。何ていうか、引越し挨拶みたいな?」
みたいな?って……。海さんかわいいな。
「挨拶ですか?」
「うん。親に『自分の部屋片付け終わったんだったら近所の人に挨拶でもしてこいーっ』って言われてさ」
あぁ、それで家にも来たってわけか。納得。
「海さん。家、今親出かけてていないんです」
「あー、だからこんなに静かなわけか」
「ん?ってことは今都賀くん……だっけ。と二人きり?」
そうなんですだから海さんが来てくれてちょっと助かったんです!!とは言えないけど、「はい」と苦笑まじりに言った。
「邪魔してごめんね……」
「大丈夫です!!」
というかむしろ邪魔して下さい。と内心思う私。
あのドキドキには耐えられないよッ
「じゃあ、また機会があったら話そうね」
「はいっ」
それだけ言って海さんは外に行ってしまった。
海さん戻ってきてよーっ!!
静かに部屋に戻ると、都賀が不機嫌そうな顔をしていた。
「誰」
「誰って……、近所の人?」
何で疑問系で返すんだ私……!! 軽くパニック状態だよ!
「近所の人ね。海さんとか聞こえたけど?」
聞いてたのか都賀……。
いつもより声のトーンが低いから、なんだか都賀じゃないようにも見えた。
「海さんだって近所の人だし……」
「分かったから。お前さ、海さんのこと好きなわけ?」
いきなり都賀が意味の分かラテいことを聞いてくる。
海さんのことを……? そんなの、分かるはずないじゃん、出会ったばっかりだし。
でも一番意味が分かラテいのは今日の都賀の態度だよ!!
「好きとか分かラテい。というか、今日の都賀いつもと違うよ!!」
とか言いつつ、都賀の横に座る私。
「そんなの俺の勝手だろ!?」
「はぁ? それが意味分かラテいって言って……んっ」
……え。
私今、何……された?
「一回しか言わないから。俺はゆあが好きだ。……付き合って欲しい」
はい?私、告白されてるの?
あの都賀に?
「……」
沈黙が続く。この空気の重さ何とかしてよー!!
すると都賀が私のほうを向いて、何も言えない私に話し掛ける。
「俺、海さんに妬いてた。ゆあが海さんのこと好きになるんじゃないかって。海さんは俺なんかよりしっかりしてそうだし」
「だから、海さんより早く告白してゆあと付き合いたいって思った」
真剣な表情。今までに見た事ない都賀がここにいた。
「返事は……??」
返事は? って言われましても。
都賀って、本当に私のこと好きなの? 何かの罰ゲームとかじゃなくて?
罰ゲームとかじゃないなら普通に嬉しい。まだ友達としか思ってないけど、これから好きになっていけばいい、と思うし。
さっきの口喧嘩の後だったから都賀が本気かどうかは分かラテいけど、ね。
そう考えたら、返事は一つ。
「いいよ」
そう言ったら、予想もつかない返事がきた。
「まじで?」
普通、ありがとうとかよろしくね。とか言うもんじゃないの?
都賀って若干人とずれてる……?
「自分で聞いといてその言葉は何~」
笑いながら言い返す。
今、ちょっと幸せ……かな?
「え、じゃあ改めてよろしくってことで!!」
「うん。よろしく?かな」
二人共、すごく笑顔で。都賀、私に告白してくれてありがとうって思った。
都賀、これからちゃんと好きになるから。
待っててね。
「じゃあ、ゆあ。俺用事あるから帰るわ」
……え?
帰る× 逃げる○でしょう。
まぁ、少し気まずいっていうのもあるのかな、と一人で考える。
「またな」
「うん」
玄関まで都賀を見送る。
手を振ったら振り返してくれた都賀。ちょっと嬉しくなった気がした。
その時、ふと思った。
都賀は私のことゆあって呼んでるのに、私は都賀でいいのだろうかと。
ってあれ?都賀の下の名前なんだっけ。あ。秋人か……。
都賀を見送った後、自分の部屋に戻る。
時計を見るとまだお昼前の11時。
何しようか、と冷房のきいた部屋で考えていると外から「わふっ」という声がした。
ラテ? あぁ、暑いから水くれっていうサインなのかな。と勝手に思い込む。
今日は天気もいいし、ラテをつれて川に遊びに行く事にした。
階段を降り、ラテにリードをつけて川へと向かっていく。
気分転換?にでもなったらいいななんて思いながら歩いていく。
しかし暑いの一言に限る外。
でもやっぱり頭の中は都賀のことでいっぱいだった。
都賀は私のどこが好きなの?
顔とか性格はありえないと思うし……。
ひとまず都賀の告白のことは忘れよう。学校では普通に話そう。
そう寂しく一人で誓ったのだった。