冬恋。【完】


当たり前のように言う海さん。


どうして海さんって、こんなに優しいんだろう。
私と妹さんが同級生だから……かな。


「姉の部屋から持ってきますね」

そう言って部屋を出る。



私の部屋にはドライヤーがないから、姉の部屋に取りにいかないといけない。


何とも面倒くさい……。



姉は出かけてるはずだから、ノックなしで部屋に入る。

「ドライヤー何処だろ……」


ドライヤーを探していると姉の机にあったプリクラが目にとまる。


姉と……、彼氏??これはいわゆるキスプリってやつですかね……。


見なかったことにして、ドライヤーを再び探し自分の部屋に戻った。



「海さん、ドライヤー持ってきたんですけど本当に乾かしてもらっていいんですか……?」



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