冬恋。【完】

歓迎会=お泊まり会



「あぁもう、川の水独特の匂いが……」


ブツブツ呟きながらシャワーを浴び、10分ぐらいで早目にお風呂を出て部屋に戻る。


「早かったね」

「うん」

部屋に戻ると海さんは携帯をいじっていた。
……彼女、かな。


「彼女さんとメールですか?」

「え?!ないない」

そう言ってパチンと携帯をとじる。
彼女いないんだ……、モテそうなのになぁ。


「みずか」

タオルで髪を拭いているといきなり海さんが話しかけてくる。

「はい?」


「ドライヤーある?」


何でドライヤー? 海さんが使うのかな。

「海さん、ドライヤー使うんですか?」


「なんで僕が。みずかの髪を乾かすんだよ」



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