冬恋。【完】
見るからに美味しそう。よく家の残り物で出来たなーと感心する。
「海さんすごい……」
「だろ?料理ぐらいは出来ないとね」
この時程、本気で料理を勉強しようと思ったことはなかった。
東につくってあげたいし……。
なんだかんだ言って、頭の中東でいっぱいかもしれない。
「緋未も料理ぐらい作れるようになりなよ。じゃあ僕帰るね」
と、使ったものを片付けながら言う。
そこまでしてくれるなんて、本当助かる……。
「海さん、わざわざありがとうございました!美味しく食べますね!!」
「海にぃありがとう、お泊り楽しむね~」
「楽しんでね、じゃあまた」
片付けをし終えると海さんは帰っていった。
後でお菓子でも作って持って行くかな……。
「冷めない内に食べよーっと。いただきます!」
本当に海さんの料理が美味しかったのは言うまでもない。