冬恋。【完】
大好き、です。

縮む距離



「緋未ちゃん……!!起きて!」


朝、寝ている緋未ちゃんを必死に起こす。


「……おはよう?」


「なんで疑問系なの!?緋未ちゃん、学校!!」



状況が読み込めてない様子の緋未ちゃん。

そりゃあ引っ越してきた初日に騒ぎまくって疲れた上にお泊り会とかしたから余計……かな。


「えぇ!?い、今何時?!」


一瞬で目が覚めた様子の緋未ちゃん。


「今7時25分!!間に合わないッ」


7時30分には家を出ないとまず間に合わない。
月曜日から遅刻とか出来ないし……。


「みずかちゃん、頑張って……!!」


他人事のように言う。なんでそんなに余裕なんだ……。

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