小悪魔な君に天使のキスを

「ねぇ、名前なんていうの?」

「友達になろーよ!」

「彼女いる?」


ゃっぱりモテるんだぁー!なんかャダ…

「神崎 司。友達ね、いいよ。彼女はいません」


「ねぇ、あなたは??司くんと仲いいみたいじゃん」

「ぁ、、」

「コイツは白鳥 沙夜って言うんだよ。俺ら、すげぇ仲いいの」

…は!?神崎 司、何言ってるの?


「みんな、席着いてー。瑛盟学院高等部入学式お疲れ様。、、ぇっと中等部とメンバーはほとんど変わりはないんだけど、2人特待生がいます。」

「どうも、神崎 司です」

「はじめまして、白鳥 沙夜です」


「寮の部屋も変わってるから確認するように。以上」

・・・・

そう、私がこの学園に来たのには、ちゃんと理由があるんだ…

中3の冬休み、今から3ヶ月ちょっと前のこと。

私のお母さんが、病気で亡くなった。

私が中2の最初の頃に、ポリープとか言うヤツが発見されて…癌って言う、みんなが知ってる病気だった。

お父さんは社長。
それなりに料理はできるんだけど、幼少部からの女子校、所謂、お嬢様校に通う私が不自由なく暮すためには、並のものじゃない努力ってヤツが必要だったわけ。

でも、私はお父さんに負担をかけるのは嫌。

だから、寮制の瑛盟学院に来た。

特待生って言うのは、前の学園からの内申と入試で決まったんだと思う。
ってか、中等部が違う人=特待生、って感じだろうな。

< 4 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop