年下の彼氏


「あ−、今日は楽しかったあ!ありがとね−菜月ぃ。ごちそ−さま−。」

「うん、あたしも楽しかったよ−!ばいば−いっ!」


ふたりはにっこりと笑い、二つに別れた道をそれぞれ歩いて行った。




……。








ん?








桃子は道を30㍍くらい歩いたところで気付いた。

「ちが−うっ!」

桃子はさっき来た道を逆戻りしていった。

「菜月ぃ−!ちがうの−!パフェのせいですっかり忘れてたあ−。」

はあはあ戻ってくる桃子を見て菜月はきょとんとしていた。

「バイトでなんかあったの?」

息をこらえながら尋ねる桃子から少し下に目線を外してあのキスのことだなって思った。

桃子はあたしを心配してくれてたんだ。

あたしの変な授業の受けかたを見て、それで誘ってくれたんだね…。



「実はさ…。」

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