時計の針
第六章 卒業と別れ
「もう、卒業かぁ~。
早いね…」
「うん。明日かぁ…」
苺と私の家の前で会話中。
「なぁんか、あっという間だったよね?
中学校生活。」
「うん。」
苺は、さっきから(うん。)しか言わない。
「苺?どうした??」
「卒業したくない。」
苺は、泣き出した。
「ちょっ、苺!?」
「あんな良いクラスもうないよ!!!」
私もそう思う。
でも、
仕方がないことだよ。
「私だって、卒業したくないよ??」