時計の針

「知ってる?春日って…」

「えっ?何??」

男子が私を見ながら、笑って、訳もわからない噂を広めている。


マジで嫌になる。


「やめない?そ〜ゆうの」

男子の噂話をやめさせた一人の男子。

「嘘か本当か解らないじゃん!なのに、そんな春日さん可哀相とは思わないの?」

「あ…だよな!もう辞めるよ」
「俺も!」


二人の男子は、去って行った。


「もう大丈夫だよ?」

私に笑顔を向けてきた、今助けてくれた男子。

「あ…ありがとう。えっと…」

「八谷祐樹。」

「ありがとう。八谷君」

「気にしないで、春日さん♪」

これが、私とゆうちゃんとの出会い。

私のタイプと正反対のゆうちゃんに、私は惹かれ始めたのだ。
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