満点の神様


「やだー やだーっ」


バタバタドタドタ
あたしは体をひねらせた


「あたしは今からせんせにラブラブラブコールするの!!」


「みき、だめだよ
先輩に呼び出されたのに行かないなんて」


あたしはぷくーって頬を膨らまして、さおりの顔を見た


「かわいくないから、むしろキモいよ」


今、あたしが嫌がっているのは塾に行きたいから

昨日 せんせと勉強の約束したから、テスト終わってソッコー塾のつもりが


さおりの部活の先輩に呼び出された
しかも名前もしらないさおりの先輩


正直怖い
だって、全くしらない人に呼び出されたら ねぇ


「わかったよ、なんたら先輩に会えばいいんだね」


「松山先輩ね
一応男バスではエースなんだからね」


「…あたしゃせんせ以外 興味ないし」


手をヒラヒラさせながらつぶやいた


「まぁね みきはせんせ一筋だもんねぇ」


「うへへ」


「キモい」


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