Black loves 〜最強総長の彼女〜
「なんだよ」
春斗の部屋に入ったら
顔を青くした美葉が座っていた。
「礼……」
困った顔というよりは
苦しんだ顔をしていた。
「どうしたの?」
「ガキ出来ちゃったよ」
まるで人事のように一言をほうり投げる美葉。
「え……」
俺はすぐには理解出来なかった。
それは美葉の言い方のせいで
俺は何事もないんじゃないかと
一瞬疑った。
「礼、お前仲間で遊ぶなよ」
「……遊んでねぇ…けど」
俺は責任の取り方なんか知らなかった。
それでも美葉に全部を押し付けることも
出来ないのは
美葉を恋人としてじゃなくて
仲間だと思っているから。