駆け引き×スクープ3~Red Devil 赤い悪魔~
†side:壱十†
「…ハーーーー‥」
長いため息をつく
首に手を置き、ポキ、と首が鳴る。
疲れた……デスクワークはあまり好きじゃない。
AM1:31
時計を見ればもう深夜だ。
流石に夏梨名ちゃんも寝てるよなぁ……
今日はもう警視庁に泊まるか?
「っせんぱぃー!!」
「るさい」
なんだ、と神田の方を見る。
随分慌ててるような感じだ。
「こ、こっち来てくださいっ!!」
神田に腕を引っ張られる。非常に気持ち悪い。
連れて来られたのは情報犯罪科
(たしか)ネットや携帯に繋がる犯罪を取り締まる科だ。
ここに何の用だ。
「なになに~?」
桐谷まで付いて来た。
1人の男がパソコンの前に座っていた。
俺が来ると、立ち上がりお辞儀した。
俺も軽く会釈する。
「あ、コイツ俺の友達で安田っつんですけど!!」
お前の友達なんか知るかよ。
つうかお前友達いたんか。まともそうだぞ。
「んで!!コイツと一緒にネットサーフィンしてたんスけど!!」
「「お前等仕事中に何してんだ」」
桐谷とハモり、神田をボコる。
やっぱり神田の友達だ。ろくな奴じゃない。
もう1人の方も軽く締め上げる。
土下座さしてひとまずこの場を納めた。