桜坂
今日の夜は自分でもおどろくぐらいルンルンとしているのがわかった


だって明日はみんなといっぱい仲良くできるんだよ!?こんな嬉しいことはないっ超楽しみ!!

と1人ニヤニヤしていると「美緒...キモい」と言う言葉が聞こえた。

「なんですってぇ...!?」
後ろを振り向くと小学2年になる弟の悠里がいた。

「何ニヤニヤしてんだよ
まぢ美緒キモっ」

と心底バカにしたように言ってきた

「はいぃ...!?ムカつくっそれにお姉ちゃんって呼べっていってるでしょ!?」

と言い返すと

「ぎゃあぎゃあうるせーよ」と言ってきた


悠里の言動に心底ムカついた私はゲンコツをお見舞いしてやろうと手を振り上げたときだった

「ふふ...美緒今日は本当にうれしそうね。」


「お母さん...!」

「げ...」

2人で後ろを振り向くとお母さんがお父さんと一緒に帰ってきたところだった

「本当に楽しそうだな。」
目尻にたくさんのしわをつくってお父さんは笑った。
「久しぶりに美緒の楽しそうな顔をみたわ。」

「本当に。最近の美緒は、どんどん元気がなくなっていたからな。おれたちが転校させたせいで元気がないのかと思ってたし。」

.....お父さん....。

「えぇ 転校させなければよかったかしらって話していたところだったのよね、あなた」

.....お母さん....。

と2人は困ったような笑顔をしていた。

私そんな風におもわせてたんだ。お父さんだって急な転勤で大変だったはずなのに...私だけがつらかったんじゃなかったんだ

「お父さん、お母さん ごめんね。私もう大丈夫。2人のせいじゃないからね。」
と満面の笑みでそう答えた
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