クリスマスの夜に…
「すいません…瀬野修さんに会いたいのですが…」
「…あいにく、本日の面会時間は終わってしまったのですが…」
「どうしてもダメなんですか?」
「…決まりですの…」
「瀬野さんに会いに来たの?」
「…?はい…」
「いいわよ、305号室だから。ゆっくりしていって」
「ありがとうございます」
「婦長いいのですか?」
「いいのよ、いいの!さぁ、仕事、仕事」
305…305
気持ちが焦る
「あった!瀬野修…」
ノックする手が
震える
コンコンっ
「はい?こんな夜中に検診ですか?」
「…修…」
振り返り
飛び起き
「結菜…」
「会いに…来ちゃった…」